18禁注意



















































闇に沈む


 どうして、なぜ。
 そんな疑問がいくつも浮かびは消えていった。

 なぜ…自分はレプリカというものなのだろう。
 なぜ、人間じゃないのか。

 これが、何千と命を奪っていった自分への、罰なのか…。




 薄暗い部屋の中、ジャラジャラと金属のぶつかり合う音が鳴り響く。
 それに相俟って、ぐちゅ、ぐちゅ、と粘膜質の液体の掻き混ぜられるような音が重なった。


「ふぁ、…め、止めっ!…あっ、あっ、やぁっ!」


 両手を革のベルトで一つに繋げられ、そこから鎖が壁の上へと伸びている。
 中途半端に宙吊りにされ、足は地面へと付くものの、尻を後ろへと突き出す格好を取らされ胎内を犯されれば、ガクガクと膝が揺れて全く足の付く意味が無かった。
 重力に従い、手首に負担がかかり、血が滲んできている。

 だがそれが痛いと感じている余裕など、ルークには無かった。
 後ろから突かれるたびに、びくん、びくんと大きく躰が撓る。


「やぁ、あ、ああ、やらぁ!も、やぁっ!!」
「何言ってやがる屑が。まだ出るだろうが」
「で、な…も、無理ぃ!!…ひん!」


 快楽に犯され泣いているその眼は赤くなり、引っ切り無しに嬌声を上げ閉じる事が無い口からは、だらだらと涎が垂れていた。
 穴は襞の皺が無くなるくらい大きく広げられ、過剰なほど敏感になりずくずくと快楽を施している。
 そして胎内を無理矢理出入りする男根は、何度か奥へと精液を放っていた。
 もうどれくらい液が腹に溜まっているのかもわからず、溢れてくるものが足へと大量に流れ落ちているのに、いまだその昂ぶりは保たれている。

 だが彼よりも数倍、それこそルーク自身も数え切れないくらいに、絶頂を迎えていた。
 もう殆ど、それこそ手首から血が流れようとも痛覚を感じなくなる程に躰は麻痺し、けれど与えられる快楽だけは強烈に反応してしまっていた。


「ひああ!あ、あぅ!あぅっ!駄目!も…っ!たの、から…ぁ!!」
「は、レプリカ風情が人様に頼み事、か?随分と偉くなったもんだな」
「違っ、…ひん!?ぁあ、あ、やめ、離、せぇ…っ!」


 アッシュから耳元で蔑む言葉を吐かれた挙句、ぎゅっと自分の男根を掴まれ、ルークは泣き叫んだ。
 反論の言葉を発するも、もう正気は殆ど失われていた。
 ただ揺さ振られる行為に合わせて、躰を仰け反らせ喘ぐしか出来無い。

 アッシュの手によって、ルークの赤く充血した男根はまた少しだけだが精液を流した。
 ぐじゅぐじゅと水音を鳴らしながら、愛撫を施される。


「ほら、またイきそうじゃねぇか……っ」
「ぃあ、いや…も、やだぁ、や、や、ひゃんっ!」


 前を擦られ、胎内の前立腺を何度も突かれ、ルークは頭を振った。
 焔の長い髪が乱れ、汗ばんだ肌に纏わり付く。
 異常なまでに痙攣し、それでもヒクン、ヒクン、と動き快楽を与えてくる入り口や胎内に、アッシュはにやりと笑みを浮かべた。


「とんだ淫乱だな。甘ちゃんな親善大使様はよ…いつもの威勢はどうした?」
「ひ、やあ、ぁ、あ、ああ…だめ、だめっ…もぅ!」


 一際ルークの躰がびくびくと跳ね上がり、アッシュは促すように、ずちゅっ、と奥の奥まで男根を突き刺した。


「ぃ、あああーーーー!!!」
「っぅ…!」


 ガシャ!!と鎖を鳴らしながら、ルークは高い嬌声を上げ、背中を撓らせた。
 涙や汗が辺りへと飛び散り、男根からは微かな精液だけが漏れる。
 そしてまた躰の中心へと流されるような熱い精液を感じながら、ルークにはもう、何も考える事は出来なかった。






「ぅ…ぁ…ぁあ…」
「ふん…無様だな。レプリカというのも」


 冷たい壁に寄りかかり、アッシュは呟いた。
 その太腿には、彼と同じ顔をしたものが裸のまま座っていた。
アッシュに背中から抱きかかえられ、そしてその密着する部分の臀部には、アッシュの男根が突き刺さったままだった。
 時折尻を掴み腰を揺らすと、虚ろな眼をしたレプリカが淫猥な擦れた声を漏らす。

 流石に長時間犯し、アッシュももう殆ど精液が出ないほど疲れていたが、それでも男根が暖かな胎内に包まれていると、気持ちが良かった。
 今のルークは壊れた人形のようで、けれど暖かな体温を…生きている人間のぬくもりが伝わってくる。

 自分の肩に頭を力無くことんと乗せているルークの頭を撫でる。
 涙腺が壊れたように、ぽろぽろと涙が流れているその頬に、アッシュはそっと唇を寄せた。



「…忘れろ、ルーク。今は…今だけは、全てを」



 囁いた言葉は、優しい響きを持つものの、誰にも聞こえはしなかった。




 せめて、悪夢すら見ない深き眠りを…。





アシュルクで鬼畜+鎖のつもりで描いてみたもの。

文章はオマケです。アクゼリュス崩壊直後で。
ユリアシティで、ルークがアッシュに勝った場合、唐突にルークがベッドに眠ってるのに疑問というか。きっと何かしらやられて気絶させられたんだよ、という妄想です。
題名は「闇に沈む」で。

2006.04.27
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