壁尻  
サンプル

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 なんでこんな状況になってんだ?

 いやわかっている。
 夜空を飛んでいたら、稀によくある唐突の嵐に見舞われてしまった為、たまたまあった廃墟と化した洋館に立ち寄った。

 古い建物だが、光源がランプで石油もちゃんと入っていたので、いくつか火を灯した。
 リビングには薪の残った暖炉もあったので、火を付けて。

 マントやシルクハットを暖炉近くの椅子に掛け、一晩明かす為の毛布を探しに行こうとした。
 で、たまたま床に落ちていた瓦礫に躓いて、空いていた壁穴に頭から突っ込んで抜けなくなっちまったのだ。

 くそ、肩幅の方が広いのに、なんで肩は通って腰はガッチリ固定されちまうんだ!?

 どうにか抜け出そうとしても、後ろにも前にも動けない。
 手や膝が床に付ける位置ならまだ踏ん張れたかもしれないが、現状は足裏が付くだけ。
 これはもう、情けないがジイちゃんに連絡して、迎えに来てもらうしかないだろう。

 そんな訳で、懐からスマホを出した時。


「あ? 何やってんだオメー」


 なんと、名探偵工藤新一が来たではないか。
 コイツここまで追い掛けてきたのかよ!
 執念深すぎだろ!


「う、うるせぇ。見りゃわかんだろうが!」
「まぁ、間抜けにも壁にハマっているな。どうすりゃそんな奇跡的なハマり方すんだか」


 そんなん俺が聞きたいわ!
 くそ、こんな姿を見られちまうなんて、月下の奇術師の名が泣きそうだ。

 だがとにかくは、脱出が最優先である。


「助けてくれ名探偵! ちょこっと壁を壊してくれるだけで良いから。オメーの足で蹴れば可能だろ」
「は? なんで俺が。むしろこのチャンスを逃すわけねぇだろ。今すぐ警察呼んでやっから」


 ですよねー!!
 知ってた、コイツが俺に容赦無いのは知ってたさ!
 やややばい、この状況で警察呼ばれたら、確実に捕まっちまう。


「なんでもするから! だから警察は勘弁してくれ!」


 とにかく抜け出す為に必死に喚いたら、スマホ画面をタップしていた彼は、動きを止めた。


「ふーん。なんでも、ね」
「いいい一個だけな。あと出来る範囲で頼む。キッドを辞めろってのも無しの方向で」


 不穏なニヤリとした笑みと楽しげな声に、慌てて条件を付け足した。
 すると彼は笑顔で頷く。


「ちょっと待ってろよ。壁の厚さとか確認すっから」


 かなり不安だが、まぁいざとなったら助けてもらったあとに逃げれば良いだけだからな。

 彼は俺の前を通り過ぎ、部屋に入っていった。
 見えないが、微かに足音は聞こえる。
 背後に立ったようだ。
 どれくらい隙間があるか確かめているようで、腰のハマっている箇所に触れてきた。
 それから、腹にも手が置かれて。


「……は? ちょ、まっ!」


 何故かベルトを外され、ズボンとパンツを下ろされ、そのまま脱がされてしまった。
 ななな、なんで!?


「はぁ、すげぇ絶景。エロい。最高」
「なななな、な、なに、え、なんで!?」


 あまりの出来事に、パニックになった。
 なんで下半身丸出しにされたんだ!?
 しかも尻をガッと捕まれて、左右に広げられて、ぬろりとした感触が、けけけ、ケツ穴に。


「ひっ、や、やぁ……!」


 いきなりの事態に驚いて逃げようとしたけれど、相変わらず動けなくて無理だった。
 穴をくりくり弄られて、ぞわぞわした感覚が沸き上がってくる。

 これはもしかしなくても、舌なのか。
 ウンコする場所を思いっきり見られて、しかも顔を埋められて鼻息やら吐息を掛けられながら、舐められているのか。

 その光景をリアルに想像してしまい、恥ずかしさのあまりグアッと顔が熱くなった。


「や、やだ、舐め……ふあ、あ、やめ、ひんっ!」


 逃げたくて何度も腰を振ったら、パチンと叩かれ、痛みに声が詰まった。
 ひでぇ!

 れろれろと穴を抉るように舌を動かされ、括約筋を刺激されて、ヒクヒク収縮してしまう。
 こんなふざけたマネをされて屈辱なのに、気持ち良いだなんて最悪だ。


「ひぅ、あ……んぅ、や、やだ、」
「ん……はぁ、キッドのケツ穴が俺の唾液でテカテカ光ってる。あ、きゅって締まった。可愛い」
「や、やだぁ! 見るな、見るな……っ!」


 恥ずかしい、とにかく恥ずかしい。
 逃げたい、でも動けない。
 なんでこんな事をされなきゃなんねぇんだ。


「嫌がるオメーも最高だな。もっと苛めたくなるぜ」


 チクショウ、悔しくて涙が出てきた。


「んぅう、ひ……あ、あうう」


 れろれろ、ぴちゃぴちゃ。
 音を立てて舐め回され、唾液を塗られていく。
 早く、早く終われ。
 ああダメ、気持ち良い。
 や、舌、舌が、中に……っ。





  以下コピー本にて。



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2016.12.18発行
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